嫌いなアイツは前の席【完】
嫌い度 20%
自分の気持ち。
━━━━夏休み前日。
「えー、ぐれぐれも事故のないように、夏休みを過ごせ。以上」
相変わらず口が悪い藤坂がそう言ったのと同時に帰りのホームルームは終了。
「やったー!夏休みだ!」
「どっか遊びいこーよ!」
そんな声がクラスのあちこちから聞こえる。
私はというと、拓真のおかげで何とか赤点を免れて、有意義な夏休みを過ごすことができる。
「でもよかったね?赤点にならなくて」
拓真は今日はバイトだから一緒に帰らない。
だから今日は久々に智美と遊ぶ。
「ほんとよかったー‥。補習なんて絶対嫌だし!」