嫌いなアイツは前の席【完】



「きゃ~っ!綾乃かわいーっ」



学校に着くなり智美が私に抱き付いた。



「と、智美‥苦しい」



「わっ、ごめんごめん」



智美はぱっと離れた。



「それにしても綾乃!おだんご可愛いすぎるって!」



「そんな騒ぐほどじゃないって~」



ただのおだんごだよ?



「男子みんな綾乃に惚れるって」



「んな大袈裟な。ほら、着替えに行こっ!」



私はいつまでも騒いでる智美を連れて教室を出た。


< 41 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop