嫌いなアイツは前の席【完】



「‥‥‥アイツ」



次の次の走者にはアイツがいた。



‥‥何回競争出るの?



ま、一人1回は強制でそのあとは何回でも出ていいから大丈夫だけど。




「ねね、綾乃。あそこに仲川くんいるよっ!」



智美は少し興奮ぎみに話掛けてきた。



「うん‥」



「何引くんだろーねっ!」



さっきの事を思いだし、私は静かにアイツを見つめた。


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