嫌いなアイツは前の席【完】
「そうなの。私がずっと好きだったの。そしたら向こうから告白してきてくれて」
そう話す理子ちゃんの顔は、完全に恋する乙女の顔だった。
「あ、今日のお昼一緒に食べなくてよかったの?」
「うん!バスケ部の人たちと食べるみたいだから」
「いいなぁー!私も彼氏ほしくなる!」
理子ちゃんも智美も幸せそうで羨ましくなる。
「なんか綾乃ちゃん可愛いのに彼氏いないって意外だなー」
「え゙っ‥!私可愛くないよ!」
そう言った私を見て、理子ちゃんはふふっと笑った。