嫌いなアイツは前の席【完】



昼休みが終わり、午後の授業になった。



「はい、教科書の45ページ開いてー」



先生がそう言ったのと同時に前の奴がクルリと後ろを向いた。



「綾乃~ジュース飲む?」


と、奴が飲んでいたパックジュースを差し出してきた。



「あんたの飲んだやつなんかいらない」



私がそう冷たく言っても"素直じゃないなー"なんて言いながら笑ってる。


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