嫌いなアイツは前の席【完】
ちょうどお弁当を食べ終わった頃、
「白河さーん、呼ばれてる!」
クラスの子が私に声をかけた。
「ちょっと行ってくるね!」
理子ちゃんに断りを入れて、廊下に出ると、見たことない男子が。
「あの‥‥どなたですか?」
上履きが緑だから1つ上の先輩だ。
「ちょっとここじゃあれだから、場所移動してもいいかな?」
「あ、はい‥大丈夫ですけど。ちょっと友達に言ってくるので待っててもらえますか?」
「わかった」
私は一旦教室に戻り、理子ちゃんの元へ駆け寄った。