嫌いなアイツは前の席【完】



着いた先は、体育館。



もちろん今日は体育祭だから人はいない。



先輩は入口付近に立ち止まると、クルリとこっちを向いた。



「‥‥単刀直入に言うね?俺さ、ずっと綾乃ちゃんの事好きだったんだ」



「‥‥ぇ?」


まさか告白されるとは思わなかった私は間抜けな声を出した。



「俺と付き合ってください」



冗談かと思ったけど、そう言ってる先輩の顔は真剣そのもの。


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