嫌いなアイツは前の席【完】
「いいから前」
私は普段はこんな口調じゃないのに‥。
こいつと喋ると口調が強くなっちゃう。
なんて、ふと思った。
「‥‥ふぁ~‥」
なんかご飯食べた後だから眠くなっちゃった。
私はシャーペンを持ちながら、うとうとし始めた。
もう5月だから気温も丁度よくて、私はとうとう机に顔を伏せた。
「あーあ、綾乃寝ちゃった~」
頭のどこかで奴のそんな声を聞きながら私は意識を手放した。