ずっとそばにいたのに.......
大晦日の夜は航佑と過ごし、初詣をしてから、お昼前に帰宅した。
兄貴の姿が見当たらなかったけど、家族たちは起きたばかりのようで、まだ手をつけていないおせち料理が、こたつの上に並んでいる。
「お帰り。あけおめ。」
「あ、おめでと。お兄ちゃんは?」
「初詣デートじゃん?」
「ふ〜ん。あんたは行く相手いないの?」
「うるせー。な、心優、今日、ヒマ?」
「うん。もう今日は出かけない。」
「あっそ。」
「何で?」
「いや、何でもない。」
「..........。」
「何でもないけどぉ、じゃあさ、今日は家に居ろよ。」
「だから何で?」
「いいから。」
「変なの。」
「変で結構だから、出かけんなよ。」
「..........。」
兄貴の姿が見当たらなかったけど、家族たちは起きたばかりのようで、まだ手をつけていないおせち料理が、こたつの上に並んでいる。
「お帰り。あけおめ。」
「あ、おめでと。お兄ちゃんは?」
「初詣デートじゃん?」
「ふ〜ん。あんたは行く相手いないの?」
「うるせー。な、心優、今日、ヒマ?」
「うん。もう今日は出かけない。」
「あっそ。」
「何で?」
「いや、何でもない。」
「..........。」
「何でもないけどぉ、じゃあさ、今日は家に居ろよ。」
「だから何で?」
「いいから。」
「変なの。」
「変で結構だから、出かけんなよ。」
「..........。」