ずっとそばにいたのに.......
そう思わせてくれる航祐といられることが、とても幸せ。

この部屋には、ワクワクとドキドキと、穏やかなようでいて情熱的な航佑の愛情が、たくさんたくさん詰まっている。

稜とは違う航祐だけがくれる安らぎに触れ、この部屋で時を重ねて行くうち、心から彼を選んで良かったと思える日がきっと来る..........



「乾ぱ〜い。」



お風呂上がりの上気した身体で、缶ビールをコツンとぶつけて、微笑み合う。

それを飲みながら、借りたスウェットの航佑の匂いに包まれて、何気ない会話を交わす。

決して広くはない部屋で、ベッドを背もたれにして座り、並んでテレビを見ながら、どちらともなく甘える。

これからはこんな風に二人で過ごす時間が増えると思うと、胸がときめく。


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