ずっとそばにいたのに.......
ちょっぴり緊張しながらチャイムを押すと、待ち構え構えていたかのように、すぐに稜がドアを開けてくれた。

靴を脱いで上がると、手を繋がれた。

うわぁ、こんなの初めてだ..........



そして手を繋いだまま、階段を上り、稜の部屋に入った。

この部屋に入るのは、航佑に初めて会った日以来だ。

誰もいないのにリビングじゃなくて部屋なのが、ドキドキを加速させる。



並んでベッドの上に座る二人の間の距離も、いつもよりだいぶ近い。

私達って、ホントに恋人になったんだ.........

なんて、すごく嬉しくなってくる。
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