ずっとそばにいたのに.......
そんな二人の関係を微笑ましいと思いながらも、途中、自分で気付いたことがある。



私は無意識のうちに、稜だけじゃなく、航佑のことも同じくらい目で追っている。

いつもの私なら、絶対にそんなことはしないのに。



稜がそばにいても、航佑に見つめられるとドキドキする。

稜の口から航佑の名前が出た時、あんなに胸がときめいたのも、きっと本心では航佑に会いたかったからだと思う。



それくらい、航佑はもう私の心の中に入りこんで来ている........?



今まで稜以外の男の子が多少気になることはあっても、自分から好きになったことはなかった。

だから、この気持ちに戸惑う。

これは、「好き」の始まりなのかな.........
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