幼なじみはあたしの彼氏?![短編]
「え…?」
だって...
幼馴染以外に私たちの関係...ってないよね。
どういう意味なんだろう…?
「お…俺はっ…!!」
湊がなにか言いかけたとき、あたしのスマホのバイブレーターが鳴り出した。
お母さんかな?
――ブーッ、ブーッ…
《着信☎︎ お母さん》
液晶画面をみるとお母さんの文字。
あ!!やばい。
今日7時に帰るって言っちゃったんだった。
今の時間は7時15分。少しオーバーだ。
「あ、ママだ…。ごめん、ちょっと 出るね!」
「あ、あぁ…」
「――うん。わかった。じゃあ 切るね?……湊,ごめんね、ママ 早く帰ってこいだって!! なんだった?」
「何でもねぇ…。気にするな。」
湊はなにか言いたげな雰囲気だったが、やめてしまった。
なにを言おうとしたんだろう。
気になる...
「う、うん?いいの?ほんとに?湊、今日なんか変だよ??」
と、あたしが言うと湊は何故か顔を赤らめた。
「本当に 何でもねぇから…っ。気にするな。 それより、早く帰ろうぜ。おばさん 心配してるんだろ?」
あー!なんだよおー!!
気になるじゃん。