遠くで近く。

勇気。

決断の朝。

莉璃わ少し長めに髪をとかし、
全身鏡で一回転してみた

「私もこんなに大きくなったんだ…全身移りきらない。」


しゃきんと背筋をのばし
ドアの外へと一歩延ばした。

新しい空気が
これからの私を歓迎しているかのように
優しく吹いた。

よし頑張ろう。


「おぃっのろけ莉璃-。
どすんだぁ?あたしにも言えよ-」

とクラス1のおしゃべり未月が口を出す。


「はぁぁ?な…んで未月までぇ?」

「ごっめ-ん莉璃がこんなに頑張るのに秘めとくことできなくて」

ぺろっと
わざとらしく下をだし笑う日夏梨。

女の私でも許してしまうほど
可愛い。

「いいけど…私LINEでだからさ-。」

「そかそか-。楽しみだなぁ-莉璃の告白現場」

大笑いしながら未月がいう。

「ちょっばっ…声がでかい」

告白なんかぢゃないわ-

家に帰り
ケータイを開く。

「お、グループでめっちゃきてる。」

そこにわサッカー部の男子もいる。

「まず話すか-。ぇとサッカー部わ…練習ないの?っと。」

ピロン♪

「外見ろ。rain!!!!」

あ、そっか。

そんなのもわかんないで私平気かなぁ。

もうこれしかないっっ

「七瀬智希のアド知ってる人-っっ!」

のりで言ってしまった。

手が震えた。

ピロン♪

ぉ、泰智だ。

「知ってる~」

ピロン♪
1対1だ。。。

この事態やばい?

画面をみると
「GK…?ん?なんだ?」

「ともち-の。」

え。え。

夢?dream?

「お礼わ言おう。」

“これっていいのかな?”
“ともち-がいいって”

ほぉぉぉぉ-っっ


泰智やさお。

ほんといいやつ。

“一生感謝する-”

“おう。てか好きなの?”

おぃ。ど直球だな。

“かっこよくね?”

“かっこよくない。”

はははぁ-こやつ強者だな

“LINEしてもいいかな?”
“すれば”

何その…冷たいわ-


“とにかくありがとう!してみる!”


あぁ。しちゃった。

怖いな。

嬉しいな、

でもあの泰智わなんだろう。

既読つけたまま返ってこない。

「ふん!!泰智なんて別にいいや-(怒それより日夏梨と未月に報告っと」

2人ともかなり歓迎してくれた。

“打ち上げでもすっか-?”

ははは。
未月わ相変わらずだな。

日夏梨わ…?

既読だけついている。

どうしたんだろ。

ま、そんなときもあるか
< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop