遠くで近く。
それよりLINEしてみなきゃぁ-

何から言えばいいのかしらぁん。


テンション上がりまくってわかんない。

あぁぁ。

んままずこれから-


“泰智から教えてもらいました!!!”


よし。

いいかな?

びっくりマークありすぎてはりきりすぎ?

でも。だとやる気ないし

わかんない。

こんなLINE一言で
困ったの初めてだ


既読なしか。

はやく既読つけ-いっ


ピロン♪


もしかしてもしかして?

早くしなければとあせりケータイを落としてしまった。


ケータイの液晶にわ
GKの文字

「ひゃああああ!!!!!」


“よろしく”

たった四文字なのに

それが頭の中を駆け巡る
ピロン♪

「ぎゃあ!!!」


わなわなと手が震えた。
“なんで俺なんかの欲しかったの?”

そんなのわかるだろ-

いけめんだからでしょ


“わかりませんか?”

“なんで-?わかんないよー(笑)”

ほっ
かわいすぎだろ。

このやろ。

何も考えられん。

この世界に生まれて良かった。


“自分の事かっこいいと思いますか?”

あはは-言っちまった。

“おれが?ありえない!”

りんごジュースを一口飲んだ。

その甘い香りに誘われ
言っちゃおうかなと思った。

“いや-世界一です!”

なんだこのリア充!!!!

“なにが?”

なにがぁ?

あなたです。
先輩わ私の世界一

“先輩がです。”

“優しいね。”

優しいね。

ってそれを見るなり
莉璃わケータイを投げた

こんなの初めて。

顔が暑くなる

「このまま話せたら嬉しいなぁぁぁ-」

贅沢いうなと自分の頬を叩いた。

ピロン♪

「ん?なんだろ」


“付き合いたい?”



「………………」

なんだろうこれわ…

言葉が出なかった。

のどが暑くなり
顔もどんどん紅潮し始めた。


夢でわないことを願ながら
もう一度違う意味で頬を叩いた。


“夢ですね…”


これが私の本音。

付き合うなんてありえない。


ピロロロロン♪ピロロロロン♪


定期的な音が耳の奥をつく。


これわなんだ?


画面にわ
GKからの着信。


心臓がバクバク
飛び出しそうなくらい跳ねている。


手も足もふるえ
全身が心臓になった。


「…は…いぃ。」

しまった震えたぁ(泣


「七瀬で-す。」

はぁぁ。七瀬先輩なの?

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