遠くで近く。

朝起きると
昨日の涙がはれてとても気持ちが良かった。

七瀬先輩と昨日から付き合ってるんだよね?


あぁ。幸せ-。

こゆのがのろけだね。


「おは…」


「莉璃ぃぃ-あんたどゆことよ。なんの展開?」

あははうるさい。

「昨日さ、LINEで色々あって電話きてさ…」


ふと日夏梨と目が合う

ぷぃっと離されてしまった。

なんか昨日から変だな…
「あたしにもその出会いわけてよぉ~!!!」

あぁ。うるさい。


「莉璃ぃぃ-!!」

ん?誰だ。

声のする方向をみると

同じ女バレの先輩の
麻里香先輩がいる。

「なんですかぁ-?」

少し引っ込みながら手招きする麻里香先輩の方にいってみる。

耳の近くによると
「七瀬と付き合ったんだって?」

ひぇぇ?なんでなんでなんで!!!

人の噂わはやいなぁ-。

「なんで知ってんですか?怖いなぁ。」

「七瀬に相談されてさっ!ほらこの通り」

影が動いた先を見ると

今まで遠くからみていたあの七瀬先輩がいた。


「ぎゃぁぁぁぁ-!!!!!」

何この状況

全力疾走で教室に戻りタオルをかぶった。


全てが暑くなった。


お願いと手を合わせねだる麻里香先輩が
2人に見えた。

「あぁっ。これわ夢の中-。メルヘンドリーム」

と呟いていると

「てぇーいっっ」

「はうっっ」

後ろから思い切り
チョップを入れられた。

よろよろと振り返ると

どや顔をした未月がいた

「先輩もか-れ-し-さんもいるんだからいけよw」

はい。

その威圧感にわさすがに勝てねえわ


「今日ね早速七瀬が一緒に帰りたいんだって」

ぎぇぇぇーはっっ

無理無理と断固拒否をする。

「そんなん俺がさぁ…」

と語尾を濁し照れる七瀬先輩。

はぁぁん
かっこいいなぁ-。


髪の毛を書き上げ照れを隠す先輩。

くせ見つけちゃったかもしれぬ。

うふふ。

「んでっ?どなのょ。」


「あぁぁっ無理っす」

ぽかんとする麻里香先輩
いまだ髪の毛を書き上げる七瀬先輩。

「むりぢゃねえよ。このやろっっ」

「麻里香先輩と一緒ならいいなぁぁ」

わざとらしく体を倒し
目を輝かせる。

「だぁめっっ。2人でって言ってんの。こいつが」
乱暴に七瀬先輩を指差す
「こいつぢゃないです!」
とかばうと

「早速ばかっぷるきたなぁぁ?」

と反撃だ

ぐわぁ。

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