遠くで近く。
「風邪ひくから帰るか」
七瀬先輩の優しい声を聞いていると眠くなってしまう。

「え-っぢゃ途中までついてきますょ-」

仲良く隣同士に歩く2人がどうしてもカップルに見えてしまうのが悔しい
横断歩道を渡った

「明日試合だぁぁっ」

「莉璃わリベロ頑張るんだぞ?わかった」

コクンコクンと大きく頷いた。

すると七瀬先輩が
「リベロってあれっしょ?後ろで拾う奴」

「そーそー!!!!」

あっ馴れ馴れしすぎた。
「それキーパーと似てるんだょね」

と髪を書き上げ照れながら言う。

「うふふふふ-っ」

気持ち悪いほどにやけてしまう。

「きもいわ。その笑い」
「明日頑張れそ-な気がする。」

にっこり優しく笑う七瀬先輩の顔を思い出すからね。

「風邪ひくから家はいりな?」

七瀬先輩が優しくそういった。

嬉しすぎる。

「さよなら-お大事にぃ」
「何がだよっ」

麻里香先輩の鋭いつっこみの横で
七瀬先輩わ………

ゆっくりと大きく手を振ってくれた。

胸の前でちょこちょこと手を振った。

後ろをちらちら振り返りながら家に帰った。

あの2人の方がお似合いだな。

気づいていないが
手を強く握り締めていた
七瀬先輩優しいな。

大好き…
ずっと一緒にいたいよ…
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