遠くで近く。
友情=愛情?
朝教室に入る前に
大きな深呼吸をした

ドアを開けた瞬間

「あ-リア充だ-っ」

泰智が思いっきり叫んだ
私わ無言で席に着いた。
「昨日一緒に帰ったんだねーっ」

未月が調子よく言ってきた。

あはは。
と適当に返した。

いまわそれどころでわない

日夏梨をみると
1人でぼーっと座っていた。

やっぱりな…

気まずいよ…

昨日こんなメールがきていた。

“あのさ、七瀬先輩と付き合えたのはおめでとうって思ってる。
でも莉璃はそれを自慢してる。どや顔とかほんとやめてほしい。
私の事見下してんでしょ?自慢ばっか。もううんざりだよ。”

ほんとむかつく。

勝手なこといいやがって
日夏梨わそんな子だと思わなかった。

私の事ひがんでるだけでしょ。

ふんだ。
少し睨みつけてやった。
理科の授業中背中をトントンとたたかれた。

「ん?」

「これ、日夏梨ちゃんから回ってきた。」

「ありがとう」

心無く手紙をとった。

今更謝ってももう遅いからね。

少し期待も込め恐る恐る手紙を開けた。

日夏梨わ私の心を陥れた。
“休み時間屋上にきて絶対だからね。こい。”

怒りが湧き出てきた。

理科のノートをびりびりと乱暴に破ると

“非リア充ひがんでんぢゃねーよ”

殴り書いた。

こんくらい優しいもんだと思う。

「これ日夏梨に。」

冷たくいい渡した。

理科のノートの文字が黒く滲んだ。

え…っ
なんだろう。

頬を伝った液体。

‘涙’なの?

なんで泣いているんだろう。

日夏梨への怒りが溜まっているのに。

今までの関係に戻りたいよ……

キーンコーンカーンコーン

鳴るなと時計とにらめっこをしていたのに

私だけの力でわ時わ止められないみたいだ。

日夏梨の席をみた。

あいつわのんきに本なんか読んでいた。

睨みつけていると
日夏梨が前を向いた。

目があった。

私わ目をそらし
屋上への一歩を踏み出した。

屋上につくと少し息が切れた。

そんなのを吹き飛ばすくらい心拍数が多くなる。
「気持ちいい…」

風が私の心を純白に洗い流してくれた。

校庭に目をやる。

あれ?
これ…3c??

「あっっ!!!!!」

七瀬先輩だ…

やっぱりオーラが違うなぁ。
ほんと…かっこいい…

ギイィーー

耳につく嫌な音がした。
その音の方をみると
今まで見たことないくらい怖い顔をした日夏梨がいた。
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