【短編】先輩のポッケ
先輩…

「…あのさ…」

「…私、先輩のポッケに嫉妬してました」

「?」

「何が入っているのかとか、先輩が何を考えているのか…きっと…ポッケだけが知ってる」

「…」

「…私は、先輩のポッケになりたかったです…」

グイッ…スポッ

「…えっ、せ…先輩?」

「…中の物、自分で確かめてみて」

え…指輪…

「先ぱ…」

「付き合った記念で買ったけど…渡すタイミング分かんなかった…俺、そんなに難しくない…ただ…嬉しくなると黙っちゃうだけ」

…先輩が

「だから…弁当ひたすら食っちゃうし、アスパラも千春のなら全然うまかった……私服見た時も」

たくさん話してる…

「今日は…単純に、友達と2人でいるのが嫌で…ごめん…」

「…」

「…千春が…好きだよ」

「私も好きです!」

「!!?」

初ちゅう…////

先輩のポッケには…

指輪と 私がたくさん

入ってた…
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