《番外編》幕末にゃんにゃん
サクラの花びらとともに
ある女性は、キャリーバッグを手に持ち空港を出た。
「日本なんて久しぶり!!」
独り言を呟きながら、家に向かって歩みを進めた。
彼女は普段海外で仕事漬けの暮らしをしているのだが、ふと日本にある家の事を思い出し
こうして帰ってきたのだ。
何かが心配だったとか、何かをしなければいけないとかではなく。
ただ、家に帰りたいと感じたのだ。
「懐かしいはぁ…」
見慣れた景色に、心躍らせた。