《番外編》幕末にゃんにゃん





「「でも」」




しばらく考えた二人は、同じタイミングで口を開いた。




「凄いピッタリ。あなたからどうぞ」



「そうだな。いや、おまえから」




「いやいや」


「いやいや」




「「じゃあ」」




…………。何所までも息ピッタリ。




「やっぱり君から言いなさい」



彼は苦笑いを浮かべながら言った。




「たいした事ないんだけどね。この子……大丈夫だよって言ってる気がするのよ」




「……大丈夫?」




「えぇ…。私は大丈夫、元気に暮らしてるよって伝えてるような気がしたの」





< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop