《番外編》幕末にゃんにゃん
二つに折られた手紙は、風の力でフワリと開いた。
拝啓
現代に住むお父さんお母さん
まず初めに、私は元気だとお伝えします。
毎日いろんな事をやらかして怒られていますが、病気も怪我もせず元気に生きています。
お母さん達も病気や怪我には気をつけて元気に生きてください。
そして、叶うならばまたあなた達の娘として生まれたいです。
もしその願いが叶ったら今回の分込みで親孝行したいと思います。
そのときまで、お元気で
敬具
安西姫時
そしてその手紙は、ゆっくりと形を消し。サクラの花びらへと姿を変えた。
―エンド―