3日間だけの夫婦生活
後ろを振り向く至さんに


「ごめんなさい…」


「……………。」



ただ謝るこしか出来なくて……



胸が痛む…。



「…………。」


「…………。」


そして至さんまた何事もなかったかのように無言では前を歩き出した。






「っ…………」


もう駅に着いちゃう…。



このまま至さんが汽車で軍に戻れば



今度いつ会えるのか分からない…。



このままじゃ駄目だと思い私は勇気を振り絞り



至さんの背中に向かって私は…



「私じゃ…ご不満ですか?」



夫婦らしい会話も 夫婦らしい行動もない …。



これから先このままなのは耐えられないよ…だから私は思いっきって…。



至さんに問いかけたんだ…



なのに至さんったら何も言わず歩き続けるだけ…。



私の声…至さんには届いてないのかな?



惨めになってきた…新婚なのに相手にされないなんて…。



私の目から何時しか涙が溢れていた。



至さんにバレないように泣く私…。



これぐらいで泣いてたら駄目だと必死で声を抑える私…。


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