赤色ライオン
「三木、わりぃ、お、お前そこにいたのか?あ、いぃまは俺が話してて

ひっ、わかった!じ、じゃあ」

そそくさと消えたかれは何を見たのか。

気になるけど自分が後ろを向いたときには三木拓真は笑顔になっていてもうどんな顔をしていたのかはわからない。

けどひとつわかる。

声色からしてめっちゃ怒ってた…
あいつしつこかったし、たぶん相当怖いかおしてたんだろうな。

「ぐす、すっ、すん、すん。」

はっ

そうだ、三木拓真に告白してフラれた子!まだいたのか!どうしよ…可哀想。

「大丈夫?泣かないで…折角の美人が台無しだよ?」

ハンカチを渡し、少し微笑む。
すると彼女は顔を赤らめそそくさと頭を下げながら帰っていった。

「……ありがとう。」

「は?いきなり何だよ。」

「ホンとは自分に用なんてなかったくせに、あるっていって、おっパラってくれた。助けてくれた。」

「別に助けた訳じゃ……「それでも助かったよ…ありがとう。」
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