赤色ライオン
自分は声がかれ、涙が止まるまで泣いてしまった。

顔はたぶんグシャグシャ。

家に帰るまでのことはほとんどうろ覚えで、ゆういつわかるのは三木拓真におぶられ帰ったって事くらい。

あとは、三木拓真の背中はおおきくってあたたかいってことくらい。



家に着き、三木拓真が帰ったのち、制服をクローゼットに掛けているとポケットから紙が出てきた。

紙には、お前そんななりでも結構目立つ容姿してんだから気を付けろ、とかいてあった。

あれは何を伝えたかったのかわからなかったが、まぁ三木拓真が入れたことは見当がついた。

あれから三木拓真を見るようになって、苦手に感じるようになった。

この気持ちを現すには、なんと言えばいいのか、それを理解するのはまだまだ後になりそうだ。
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