赤色ライオン

その頃、三木拓真はこよみから電話をもらっていた。

「え、高梨来てくれんの!?」

『うん!男見せろよ、たっくん』

「藤東、頼むからたっくんやめてくれ。」
ちなみに藤東とはこよみの事である。

『え、やだ☆』

「な、………………あ。」

プー、プー、プー

あいつ電話切りやがったー!

まぁいい。

あいつには恩が出来た、だから文句も言えない。

俺は実は高梨 里津に惚れてる。

でも相手が悪すぎる。

運動神経抜群で勉強もできてしかも地味なスタイルの格好をしていても隠しきれない美貌をも持ち合わせ、性格もめちゃくちゃいい。

彼女を好きなやつなんて山ほどいるであろう。

そんな彼女を俺はすきになってしまったんだ。

遊びに行くのだって誘う人数をわざと男子が1人多くなるようにして藤東にたのんで高梨を誘ってもらった。

実を言うと校舎裏で会ったとき、高梨が涙を流す姿に胸を撃ち抜かれあれからずっと、見ていた。

それで、どんどんすきになってしまったんだ。

あー、高梨浴衣着てくんのかな?

超たのしみ
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