【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
すると、蓮は満足したのか顔を上げた。


「どうだった?美怜?

その様子だと…良かった感じか?」


口の端を上げ余裕そうに言う蓮。


「もうっ!蓮のばか!!」


顔を真っ赤にしながら、蓮を軽く叩きまだ力が入らないため蓮の肩にもたれ掛かった。


すると蓮は片方の腕を私の腰に回し、もう片方の手で背中をリズムよく叩く。


その時間が心地よくてしばらくの間こうしていると、


急にガラッと扉が開いた。

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