【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「蓮…私、きちんと話すよ。」


いつの間にか私は蓮のところへ駆け出していた。


「あぁ。大丈夫だ。俺がいるから。」


そう言って頭を撫でてくれた。


大丈夫。


私は蓮が着ているパーカーの裾を握り締めながら黒龍の皆に話した。


離れていった理由、狼王にいる理由。


皆は黙って聞いてくれた。




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