【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「皆も顔あげてよ。

ありがとう。そう思ってくれるだけで私は幸せだよ?

龍平たちのおかげであの時は楽しかった。

幸せだって実感できたの。

龍平、瑠樹、藍都、拓磨、将汰…ありがとう」


笑顔でそう言った。


「あぁ。……みぃ、俺達はお前と…一緒にいたい。

わかってる。狼王の姫だって。

けど、俺達もずっと…探してた。

なぁ。考えてくれねぇか?少しでも俺達といたいって思ってくれてるなら、戻ってきて欲しい。

すぐにとは言わねぇ。考えて欲しいんだ。

頼む…今度こそ守るから。」


強い眼差しで龍平が言った。

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