【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「は?知らねぇわけねーだろ?」


声のトーンを落として睨みながら聞いてくる片桐蓮司。


その睨みに怖じ気づいた私は


「〇〇マンション」


と、自分の住んでいるマンションの名前を言った。


「〇〇マンション……あそこか。……おい。乗れ。」


私の住んでいるマンションの名前を呟きながら、何を思ったのか急にバイクに乗れと言ってきた。


は?全然意味わかんないんですけど。


なんでこいつのバイクに乗らなきゃいけないの?


すると、


「さっさと乗れよ。」


そう言われた。

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