【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
ていうか、うるさいなぁ。


こっちは忙しいのに。少しイライラしながら颯くんの採寸をしていたら、


「み、美怜…ちょっと苦しいかな〜なんて!

俺的には嬉しいんだけどさー」


何を言ってるんだろうと思い、颯くんを見ると、メジャーで締め付けていた。


「ご、ごめん!颯くん大丈夫?!」


急いで手を緩め謝った。


「俺は大丈夫!…けどさ、さっきからすっげぇ睨まれてる気が…」


睨まれてる?


私は颯くんが見た方向に振り向いた。


………?!


見なければ良かったかも。

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