【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「葉佑…他の子と腕くんだり、頭撫でたりしてた‼」


下唇を噛み締めていた莉央。


「莉央…」


どうしよう。


「私が他の男の先輩に連れていかれそうになった時だって、女の子とあーゆうことしてたんだ。」


莉央の表情が暗くなっていく。


「莉央ちゃん、葉は莉央ちゃんしか見えてないと思うよ?」


直輝先輩がそう言ってくれるが莉央は


「嘘だ!私がどうなったって葉佑は気にもしないんだ。」


何かを考え始めた直輝先輩が急に、


「じゃあさ!そろそろ莉央ちゃんたちの番だから俺指名してよ!」


いつもの笑顔で話す直輝先輩。

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