【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「もうっ…‼なんで蓮は好きでもないのにこんなことするのさ‼ばかっ!」


と、蓮を押し退けた。


「ん?好きでもねぇ奴にするわけねーだろ。

んなこと言うならお前だって嫌なら抵抗するだろ。

嫌じゃねぇから抵抗しないんだろ?

ま、俺はお前のこと好きだけど。」


蓮はニヤッとさらっと笑いながら恥ずかしげもなく言う。


は?蓮が私を好き…?!


「な、何言ってんの蓮!冗談よしてよ〜

ていうか‼ほらほら、仕事しに行かないと!

行くよ蓮!!」


私は蓮の話を誤魔化し手を掴んで教室から出る。


ちらっと後ろを見た時黙ってついてくる蓮の顔が恐ろしく怖かった。
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