【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「おい?ほんとに大丈夫かよ?」


さすがに心配になってきたのか顔を覗きこんできた。



「大丈夫だから。……っ」


頭痛がひどくなり立っていられなくなった。


足に力が入らず倒れる…そう思ったとき、片桐蓮司が支えてくれた。


「……ごめん……」


私は謝った。なんでかわからないが謝らないと、そう思った。


そしたら、


「気にすんな。」


この前の時とは違う、優しい声で言われたんだ。


何故か私はその時泣きそうだった。


でも、泣きたくなんかないから必死に下唇を噛み締めた。
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