【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~

懐かしい倉庫

私は夜の涼しい風を受けながら、龍平の背中にぎゅっと抱きついて泣いていた。


龍平は私に気遣ってスピードを遅くしてくれた。


…懐かしいなぁ…


………どうしよう。蓮の手払ってきちゃった…


「みぃ…着いたぞ?みぃ?」


ぼーっとしてた私に話しかけていた龍平。


その時、


「……わぁ!」


急に龍平が私を抱きかかえバイクから降ろした。


「ご、ごめん!//」


恥ずかしくなって俯いた。
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