【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
エレベーターが最上階につき、扉が開いた。


歩こうとした瞬間、急に体が浮いた。


「へっ?」


状況がつかめない私は、自分を確認した。


「黙ってろ」


片桐蓮司にそう言われ、よく見てみると俗に言うお姫様だっこをされていた。


「ちょっ………!降ろして!」


暴れだした私に、


「うっせぇ。鍵開けろ。」


と、目の前のドアの鍵を片桐蓮司は見ていた。
< 37 / 440 >

この作品をシェア

pagetop