【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「今日はやけに積極的だな?」


そう言って蓮は、私にキスをして来た。


チュッと短いキスで終わりそうだったので、私は蓮の頬を両手で掴みやめさせない様に誘導した。


それをみた蓮は深いキスに変わっていった。


暫くの間私と蓮の吐息だけが部屋に響いた。


周りも気にせずこんなキス…本当はしたくない。


でも、これも美亜ちゃんの為だと思ったら我慢できた。


そして蓮は急に立ち上がり、私の手を引いて総長部屋に向かった。


ちらっと咲歩さんたちを見ると鬼の様な嫉妬に狂った表情をしていた。
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