【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
蓮は私を見つけると一目散に駆け寄り抱きしめた。


…っ…


「っ!だめ!私に触らないで‼

抱きしめないで…」


そう言って蓮を突き離した。


「帰ろう」


一言だけ蓮はそう言った。


「もう、蓮の側には居られないよ。

だって…私汚れちゃったんだもん‼

汚れちゃった…蓮…どうしようっ」


今更ながらに震え始めた。


やだっ…止まって!私は自分の手を叩いた。

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