【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
すると、蓮がそっと私の手を握った。


「帰ろう。な?」


その瞬間、涙が溢れた。


「蓮…帰りたいっ。

私帰りたいよっ…でも汚れたから…

蓮に嫌われたくないのっ…

知らない男達が…私の体にいっぱい触ったの。

でも、美亜ちゃんの為に耐えたっ。

美亜ちゃんが苦しい思いしてたのに…何もできなかった。

だから!…どうしても美亜ちゃんが…こうなってしまった理由を知りたかったの…

泣かないって決めてたのにっ…

ふっ…ごめんなさい…」
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