【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「へっ?…れ、蓮司…どういうこと…なの?」


咲歩さんが今にも泣きそうになっていた。


「俺は。お前みてぇな女と付き合う気はないし、この狼王においとくつもりもない。

ましてや姫なんて以ての外。

美怜以外の奴を姫なんかにするわけねぇだろ。」


蓮が睨みを効かせて言った。


「だ、だって!

その女は汚れたのよ?!

美亜乃みたいには…泣き叫んでなかったけど…でも汚いじゃない!!」


「おい、女。なんでてめぇがそれを知ってる?

みぃはそんなこと言ってねぇだろ?

みぃ、こいつらも襲われたのか?」


龍平が私をみていた。
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