【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「皆ごめんっ…!お待たせっ」


私は蓮の手を引いて走って幹部室に入った。


「おいっ、美怜!ひっぱんなっつの!!」


「あ、ごめん蓮!!ま、座ろう!」


そして蓮はソファーに座り、人数も人数なので私は蓮の近くの床に座った。


「で?みぃは何をそんなに慌ててたの?」


すかさず将汰が聞く。


「うん。皆でこれ見ようと思って。

これ…この箱…美亜ちゃんの宝物なの。」


「美亜乃の…宝物…?」


龍平が箱をじっと見つめた。
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