【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「美怜……ごめんなぁ。……パパ…もう。

ママと仲良く……二人の……可愛い笑顔を……

ずっと…パパに…………見せてくれな

美怜…4才の誕生日……おめでとう」


パパは……そう言って目を閉じた。


「パパ…?パパ、パパ…目開けて…?

やだよぉ…今日誕生日だよ?…

一緒にお祝いしよう……ふぇ……」

小さいながらも私はパパの状況が分かった。


「遠矢!!!」

パパの名前を呼びながら駆け寄るママ。

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