【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
その顔をいつまでも忘れないよう、しっかり目に焼き付けた。


心の中で"ありがとう、お父さんお母さん。"


そう呟いて、私は藤田組を後にした。


それから神田組に行った私は、とても幸せなんて言えるような日々じゃなかった。


歯向かえば殴られ、小さな小屋に閉じ込められた。


それでも、私は耐えたんだ。


ある日私は一か八かでお願いをした。

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