その恋の行方は…【完】
6
俺は、ほのかをどうしていいのかわからなかった。
心が読めると言っても、それだけのこと。
ほのかを癒すことも、ほのかの痛みを取り除くことも…
俺にはできない。ただ見えるだけだから。
俺は、ほのかを癒す力が、痛みを取り除く力が欲しかった。
でもそんな力簡単に与えられるものじゃない。
心を読める…本当はそれだけでもすごい事なのに、
今の俺にとっては何の役にも立たず、迷惑なだけだ。
自分に腹が立つ。でもそのイライラをほのかに向けるのはお門違いと言うものだ。
とにかく何があったのか聞くのはやめた。今はもうこれ以上刺激しない方がいいだろう。
いつの間にか、涙を零したままほのかはソファーで静かに眠っていた。
とりあえず、ほのかを起こさないようにそっと抱き上げ寝室に連れて行き、
俺のベッドに寝かせた。
おそらく、このまま家に帰るのはもう無理だろう…
そして俺は、ベッドに寄りかかりブランケットをかぶって座ったまま寝た。
ほのかは、その後何度か1、2時間寝ては、叫び声をあげて起き上がり、
ベッドの端で体を抱えて震えた。
俺はその叫び声で目が覚め、その度にほのかに声をかけ、落ち着かせ、寝るように促した。
俺はそれを何度か繰り返すうちに、このまま何も聞かずにほのかに寄り添おうと思った。
心が読めると言っても、それだけのこと。
ほのかを癒すことも、ほのかの痛みを取り除くことも…
俺にはできない。ただ見えるだけだから。
俺は、ほのかを癒す力が、痛みを取り除く力が欲しかった。
でもそんな力簡単に与えられるものじゃない。
心を読める…本当はそれだけでもすごい事なのに、
今の俺にとっては何の役にも立たず、迷惑なだけだ。
自分に腹が立つ。でもそのイライラをほのかに向けるのはお門違いと言うものだ。
とにかく何があったのか聞くのはやめた。今はもうこれ以上刺激しない方がいいだろう。
いつの間にか、涙を零したままほのかはソファーで静かに眠っていた。
とりあえず、ほのかを起こさないようにそっと抱き上げ寝室に連れて行き、
俺のベッドに寝かせた。
おそらく、このまま家に帰るのはもう無理だろう…
そして俺は、ベッドに寄りかかりブランケットをかぶって座ったまま寝た。
ほのかは、その後何度か1、2時間寝ては、叫び声をあげて起き上がり、
ベッドの端で体を抱えて震えた。
俺はその叫び声で目が覚め、その度にほのかに声をかけ、落ち着かせ、寝るように促した。
俺はそれを何度か繰り返すうちに、このまま何も聞かずにほのかに寄り添おうと思った。