その恋の行方は…【完】
3
俺が入り口のドアを閉めた瞬間、ほのかの目から涙が一筋零れ始めた。
俺は、動揺する心を鎮めながらほのかをソファーにゆっくりと降ろし、
片方の残っていたスリッパを脱がせながらそっと彼女の隣に座った。
涙は止まることなくつたい続ける。いつ見てもほのかの泣く姿は胸を締め付ける。
その切ない姿に思わず
「ほのか…」
とその名がまた口からこぼれてしまう。
ほのかがびっくりしたのか目を見開く。
ああ、そうか…
俺は覚悟を決めほのかに囁いた。
「ほのかって…呼んでもいいか?」
ほのかは何も答えなかった。眞人がほのかを呼ぶときにはほーちゃんと呼んでいた。
だから俺が名前で呼んでも許されるだろう…
しばらく二人の間に沈黙が流れる。
心配になった俺は、またほのかに声をかけた。
「何か飲むか?寒くないか?」
しかしほのかはさっきは無反応だったのに今度は首を激しく横に振った。
目をつぶると綺麗な涙が頬で何粒も弾けた。
「温かいものでも…カフェオレは?それともミルクティ?」
何度聞いても首を振り続ける。らちが明かないと思い、
「適当に、欲しそうな…」
そうつぶやきながら立ち上がり、キッチンに向かって歩こうとした。
俺は、動揺する心を鎮めながらほのかをソファーにゆっくりと降ろし、
片方の残っていたスリッパを脱がせながらそっと彼女の隣に座った。
涙は止まることなくつたい続ける。いつ見てもほのかの泣く姿は胸を締め付ける。
その切ない姿に思わず
「ほのか…」
とその名がまた口からこぼれてしまう。
ほのかがびっくりしたのか目を見開く。
ああ、そうか…
俺は覚悟を決めほのかに囁いた。
「ほのかって…呼んでもいいか?」
ほのかは何も答えなかった。眞人がほのかを呼ぶときにはほーちゃんと呼んでいた。
だから俺が名前で呼んでも許されるだろう…
しばらく二人の間に沈黙が流れる。
心配になった俺は、またほのかに声をかけた。
「何か飲むか?寒くないか?」
しかしほのかはさっきは無反応だったのに今度は首を激しく横に振った。
目をつぶると綺麗な涙が頬で何粒も弾けた。
「温かいものでも…カフェオレは?それともミルクティ?」
何度聞いても首を振り続ける。らちが明かないと思い、
「適当に、欲しそうな…」
そうつぶやきながら立ち上がり、キッチンに向かって歩こうとした。