笑ってくれますように
直接伝えることにしたのかな?
あれ、それなら私はいらなくない?
誰かに悩みを聞いて欲しかっただけなのかな?
「莉乃ちゃん。」
近江くんは、私の目をじっと見つめた。
「好きだよ。」
静寂の中、彼は、私を見つめたまま言った。
カタッ
「えっと………?」
物音が聞こえた気がしたけど、誰もいなかった。
近江くんは、それを気にせず、私を見つめたまま。
「近江くん……。」
いまいち頭で理解できない。
「僕は莉乃ちゃんが好きだよ。」
二度目の告白で、さすがの私も気付いた。