笑ってくれますように



「ふわぁぁぁ。」



うぅ〜


眠くなってきた。




寝そべるんじゃなかったな………




……瀬越を……待たな…きゃ……い…けな…い……





そのまま瞼は下がって、眠気が一気に襲った。




そして、いつの間にか、私は眠ってしまった。









ガタ



「寝ちゃったか。」




瀬越が教室に入ると、机の上に上半身を乗せて寝ている莉乃の姿が目に入った。




近付いて、髪の毛に手をとおす。



その姿が愛おしくて、たまらない。




「本当にお前だけは、誰にも渡したくない。」



誰にも……




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