笑ってくれますように



その日からは、忙しかった。



なにせ作り方をまともに知っている人がいなくて。



みんなでお好み焼きのお店に行って、意外と簡単に出来ることを知った。





それからは練習の毎日。



上手く混ぜて、上手く焼いて、上手くひっくり返して……



放課後の調理室で試作を作って、



そこからメニューも考えた。



結局のところ、最後の学祭に誰も手を抜きたくないから、



真剣に放課後まで残って準備をした。






そしてやってきた文化祭当日。







「誰か、キャベツの千切りーーっ!
足りないよ〜。」




「あ、私がやるよ。キャベツどこ?」





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