笑ってくれますように
サクサクサクサクサクサク
料理は割と得意なので、キャベツの千切りなんて、慣れたものだ。
いつもの感覚で包丁を扱っていく。
……そういえば、瀬越は屋台の仕事はいつなんだろう?
あいつも調理係だったはず。
「瀬越ーー!こっちにソース回して。」
「はいよ。」
噂をすればなんとやら……影が差すだっけ。
まさに心の中で瀬越のことを考えた瞬間、声が聞こえてびっくりした。
なんか面白いかも--…
「ッ?!」
ザクという感覚……しばらくすると、左手の人差し指が異常に熱く感じた。