笑ってくれますように
「はっ……んだよ、本当にあり得ねぇ。」
瀬越は一気に真っ赤になった。
ゆでダコみたい……
「あー、もう本当にうるさい!
デレデレ娘!」
「なっ?!」
今度はデレデレ?!
本当に何それ……
「さっさと消毒したら、ここ出るぞ。」
「うん。」
まぁ、今突っ込んでもしょうがないから、いいか。
ガラッ
「タツくーん、いる?」
突然開いた保健室の扉。
そこから顔を出しているのは、同い年か、少し下くらいの女の子。
可愛いこだな。